計画班B01-P01
「顔と身体表現の文化差の形成過程」

研究の概要

多様な人々が集う現代社会において、顔と身体表現の文化的な相違や個々のバリエーションを知ることは、異文化理解の観点から重要である。特に意識の外に追いやられた文化的相違を知ることは、異文化理解においては必須とされる。 本研究では、こうした文化的差異や個人差の成り立ちを検討することを目的としている。特に、意識の外に追いやられた潜在的な過程の文化的差異を知るため、顔と身体表現の“顕在処理過程”と“潜在処理過程”の発達から検討する。さらに、顔認知が成立する乳幼児を対象に、顔認知における潜在的学習と顕在的学習という2 つの学習プロセスの結びつきと、その定型と非定型な発達についても検討する。

手法と対象

本研究では、スイスやフランス・カナダの研究者と共同で文化差の形成過程を検討し、かつ脳科学の研究者と連携しながら、顔身体表現の文化差や個人差とその形成過程の神経基盤の解明を行う。手法としては、眼球運動計測と近赤外分光法(fNIRS)を用いることにより、顔処理の顕在的処理・潜在的処理の学習メカニズムの解明を進める。乳幼児の顔学習時の顕在処理を選好反応で、潜在反応を眼球運動計測やSCR(皮膚電位反応)計測を用いることにより、顔学習時の潜在処理と顕在処理メカニズムを解明する。さらに、臨床現場において定型児と非定型児の脳計測に近赤外分光法(fNIRS)を適用する。

メンバー構成

  • 研究代表者:山口真美(中央大学文学部・教授)
  • 連携研究者:北山忍(ミシガン大学・教授)
  • 連携研究者:金沢創(日本女子大学人間社会学部・教授)
  • 連携研究者:永福智志(福島県立医科大学医学部・教授)
  • 連携研究者:氏家悠太(中央大学研究開発機構・助教)
  • 連携研究者:小林恵(愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所・研究員)
  • 連携研究者:山下和香代(鹿児島大学大学院理工学研究科・助教)
  • 連携研究者:Olivier Pascalis(グルノーブル・アルプ大学・教授)
  • 連携研究者:Alice J. O’Toole(テキサス大学ダラス校・教授)
  • 連携研究者:Michael Webster(ネバダ大学リノ校・教授)